僕の好きな絵本で、『まちには いろんな かおが いて』(福音館書店)という写真絵本があります。
いつも何気なく通る道や公園を、視点を少し変えてよく見てみると、そこには沢山のともだちがいたことに気付くのです。
外出自粛もしつつ三密を逃れるようにして、もう少しで5歳になる息子と、近くの公園に出かけることが多くなりました。緊急事態宣言にて、予定されていた講演会などは全て中止や延期となり、実店舗再開への道のりも今年中には何とかしたいと思っていたので、精神的にも経済的にもかなり辛く感じています。
しかし、それは、僕だけではなく地球全体の問題のため、自身の事だけを考えることは出来ません。とは言っても、世界規模で何かを考えられるかと言えば、そんな能力も権力もありません。ただ一つ出来ることがあるとすれば、息子と言うかけがえのない生命を全力で守ると言うことです。
緊急事態宣言のダメージは大きいものの、思いもよらぬ事態の中で不謹慎かも知れませんが、息子と一緒に遊ぶ時間が増えました。そして、その時間がより一層愛おしいと思えるようになったことも事実です。
そんな息子と今日も近くの公園へ歩いて出かけました。そこで僕たちは、いろいろなともだちに出会うことが出来たのです。
僕たちは新しく出会ったともだち に「こんにちは!」と声をかけて、「バイバイ!またね!」と手を振って、帰路に着きました。
ほんの小さな出来事でしたが、それはもう最高な時間を僕たちは一緒に過ごしました。
「STAY HOME!」が、「GO HOME!」にならぬように願いを込めて。
メルヘンハウス 二代目 三輪丈太郎